簡易登録事業者対象の付加価値税(VAT)制度、改正が延期に

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ロンバール経済相は4月30日、国会答弁の機会に、簡易登録事業者(ミクロアントルプルヌール)対象の付加価値税(VAT)免除の縮小に是非について、2026年予算法案の国会審議に委ねると発表した。適用延期を継続する方針を確認した。
年初に可決された2025年予算法の中で、VATの除外を受けられるミクロアントルプルヌールの年商上限が3万7500ユーロ(物販では8万5000ユーロ)から2万5000ユーロに引き下げられ、これが大きな反発を引き起こしていた。政府は反発に配慮して、関係者との協議が終わるまで新制度の適用を凍結していたが、今回さらに譲歩して適用を遅らせた形となった。
ロンバール経済相は、主に建築など、競争条件が厳しい部門を考慮に入れて、よりバランスのとれた改正案を提案すると説明。そのための協議を関係者らとの間で進める考えを示した。なお、政府は、VAT免除措置の縮小により4億ユーロの税収増を見込んでいた。