デファクト・テクノロジーズ、EUから250万ユーロの補助金獲得

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電子回路設計向けのEDAソフトウェアを開発する仏デファクト・テクノロジーズ(Defacto Technologies)はこのほど、欧州連合(EU)が革新的な中小企業に資金を供給するプログラム「EICアクセラレーター」より250万ユーロの補助金を獲得した。
同社は新たなEDAソフトウェアを開発する計画で、それに向こう2年間で410万ユーロ近くを投資する予定。補助金はその資金となる。ほかに同社が自前で100万ユーロ強を投資。残りは銀行融資で確保した。資金は主に、必要な人材を確保するために投資される。
同社は2003年に発足、グルノーブルに本拠を置く。現在の従業員数は12人で、米カリフォルニア州にも拠点を置いている。同社は、上流段階のシステム設計をサポートし、包括的なソリューションを提供できる新世代のソフトウェアの開発を進めており、2026年後半の発売を目指している。機械学習を活用し、設計過程の自動化を推進。従来ツールに比べて30%の設計時間短縮を実現する。
同社は年商250万ユーロのうち8割を輸出で達成している。開発中の新ソフトウェアを投入後には毎年100%の増収を達成して2028年に1000万ユーロの年商の実現を目指す。