外国人季節労働者の受け入れ、大きく拡大

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

内務省の担当機関DGEFが発表した集計によると、外国人季節労働者の採用申請が年頭来で2万6000件提出された。うち2万2000件が許可を得た。
外国人季節労働者の受け入れは、新型コロナウイルス危機の間は移動制限が理由となり大きく減少した。2020年には1000件余りと少なかった。ただし、危機前の2019年も5500件余りであり、今年はそれと比べても大きく増えている。その背景には、受け入れ拡大をにらんで政府が決めた手続きの緩和措置がある。2021年以来、季節労働者の採用申請は簡素化され、またオンライン化された。このおかげで、可否が決まるまでの期間が、以前の数ヵ月から10日程度にまで短縮された。北アフリカ諸国との二国間協定に基づいた受け入れも活発化しており、今年は季節労働者の75%をモロッコ人が占めた。季節労働者は農業部門で多く、果実等の収穫において不可欠の労働力を提供している。人手不足に悩む他の部門も外国人労働力に注目しており、宿泊・飲食業の業界団体UMIHは先頃、チュニジア政府と合意を結び、2023年に2000人程度の専門的な労働力を誘致する方針を決めている。