たばこの吸い殻リサイクルの仏チャオメゴ、年間300トン体制を確立へ

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

たばこの吸い殻のリサイクルに取り組む仏ベンチャー企業チャオメゴ(TchaoMegot)は、オワーズ県ブレール市にある拠点の装備増強を実現した。2027年より年間300トン(15億本分)の処理体制を確立する。
同社は2020年に設立。たばこの吸い殻のフィルター部分のセルロースアセテートを、有害物質を除去した上で回収し、断熱材等の原料として供給する。同社は、水を一切使わないリサイクル手段を開発。特殊な溶剤を循環ループで用いてセルロースアセテートを回収する。抽出した有害物質は貯蔵の上でしかるべき処理を業者に委託する。
同社の処理能力は現在、年間10万トンだが、新たな機械設備の導入を経て、段階的に処理能力を引き上げる。2027年に300トンまで引き上げたのち、国内に3工場(アンジェ近郊で西部地方を、ストラスブールからナンシーに至る立地で東部地方を、トゥールーズからモンペリエに至る立地で南部地方をカバー)の展開に着手する計画。吸い殻の回収は、契約先にIoT技術を追加した専用灰皿を設置(2800の契約先に合計1万台弱)して回収している。契約先は半分が民間企業、半分が自治体という。同社は2024年に300万ユーロの年商を達成した。