暴風雨「Ciaran」、フランス北西部に接近

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暴風雨「Ciaran」が2日にフランス北西部に接近する。強風と波浪で大きな被害が出る恐れがある。
仏国鉄SNCFは、暴風雨の被害が懸念される地域で、1日22時30分より3日5時までローカル線を全面運休とすることを決定。ブルターニュ、サントル・バルドロワール、ノルマンディ、ペイドラロワール、オードフランスの各地域圏で全面運休となる。高速鉄道(TGV)の運行は継続されるが、在来線の乗り入れ区間は運休となる。
暴風雨は大西洋から到来。ブルターニュ地方のフィニステール県の海岸では8-10メートルの大波が生じる見通しで、その以北及び以南でも6メートルの大波が予想される。海岸地域では所により時速170km、内陸地域でも所により時速130kmを超える強風に見舞われる見通しで、大きな被害が出る恐れがある。
フランスでは、1999年12月にMartinとLotharと命名された暴風雨で大きな被害があった。この時も北西地方が被害の中心となり、92人が死亡、森林の5-10%に倒木などの被害が発生。350万戸が停電となった。メテオ・フランス(気象協会)は、今回のCiaranについて、この数年間で最大級の暴風雨になると予想。当局は、過去の災害の教訓を踏まえて警戒態勢を敷いている。