世界資産家ランキング、男女ともフランス人がトップに

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米フォーブス誌が発表した世界資産家ランキングによると、2023年の世界首位は仏高級ブランド大手LVMHのアルノーCEOとなった。女性に限ると、首位はやはりフランス人のフランソワーズ・ベタンクールメイエール氏(化粧品大手ロレアルの創業一族)だった。男女ともトップがフランス人であるのはこれが初めて。
アルノー氏は推定純資産額が2110億ドルとなり、イーロン・マスク氏の1800億ドル、ジェフ・ベゾス氏の1140億ドルを抜いてトップになった。ベタンクールメイエール氏は推定純資産額が805億ドルで、これが4年連続5回目の首位となった。同氏は全体では世界第11位の資産家であり、フランスではアルノー氏に次ぐ第2位。
フランス人の資産家ランキングでは、第3位に、高級ブランド大手ケリングの創業者フランソワ・ピノー氏が400億ドルで続いた(世界ランキングでは28位)。4位と5位はシャネルのオーナーであるベルテメール兄弟で、トップ5までは全員がブランド関係の資産家となった。以下、6位は乳業大手ラクタリスのエマニュエル・ベスニエCEO、7位はエルメス(高級ブランド)の創業家のニコラ・ピュシュ氏、8位から10位までは海運大手CMA CGMの現ロドルフ・サーデCEOをはじめとするサーデ一族が占めた。11位のバンサン・ボロレ氏はメディア大手ビベンディなどを保有する動きが派手な資産家で、純資産額は推定で95億ユーロに上る。