EUのガス消費量削減措置、8月9日に発効

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欧州連合(EU)によるガス消費量削減措置が8月8日に官報にて公布された。9日から発効する。加盟27カ国は、2022年8月1日から2023年3月31日にかけての期間のガス消費量を2016-2021年の同じ期間の平均にくらべて15%以上削減すべく、できるだけ努力する。重大なガス不足の恐れがある場合には、欧州委員会の提案により欧州理事会が警戒態勢を宣言。「15%削減」の目標を強制することができる。ただしその場合、節約したガスを輸出できるだけのインフラを備えない国があるなどの事情を踏まえ、目標は各国の現状に応じて調整される。
加盟国に対しては、2022年10月末までに、緊急対策プランをアップデートすることが求められる。
ロシアによるガス供給削減を受けて、欧州委員会はガス消費量削減を提案。7月26日のEUエネルギー相会合において、ハンガリー以外のすべての加盟国が賛成し合意が成立していた。