ルノー、自動運転車の試験の第2段階を開始

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ルノーは「ゾエ」の自動運転車モデルをパリ・サクレーとルーアンで試験しているが、9月15日、試験の第2段階に移行することを発表した。ルノーの自動運転車プロジェクトは2019年4月に国が承認した自動運転車開発プログラム「SAM」の16件のプロジェクトの一環として実施されている。
パリ・サクレーでは試験走行の範囲が、国立先端技術学校(ENSTA)のキャンパスからRERのルギシェ駅までを結ぶ50キロメートルの道路に拡大される。道路の状況に応じて、時速30-70キロメートルでの走行が見込まれる。なお、サクレーでは2019年11月からサクレーで勤務ないし居住する一般利用者のパネルが試験に参加しており、自動運転モデルのルノー・ゾエをオンデマンドで利用することができる。
ルーアンでは市当局の要請により、試験の実施地区が市の中心部に変更される。同市での試験は2017年に開始し、2018年から一般利用者が参加して、南郊地区に17箇所の停車場を設けて、その間を4台の自動運転ゾエがタクシーとして運行するという形で実施されてきた。中心街での試験を通じて、より交通量の多い地区での利用を試すことができる。
なお、ルノーはこれ以外にも、ランブイエなどで自動運転車の試験プロジェクトを実施している。2019年にはロワシー空港とラ・デファンスを結ぶシャトルバスの自動運転プロジェクトも発表済みで、2024年のパリ五輪に際して開始することを目指している。
(usine-digitale.fr 2021-09-16)
https://www.usine-digitale.fr/article/renault-lance-la-phase-2-de-ses-experimentations-de-vehicules-autonomes.N1141077