パリ市、オートバイ・スクーターの路上駐車を有料化へ

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パリ市はオートバイ・スクーターの路上駐車を有料化する方針を固めた。15日に発表した。市議会で7月上旬に採択される見通し。
有料化は2022年年頭に施行される。料金は、1区から10区までが1時間当たり3ユーロ、11区から20区までが同2ユーロとなる。これは改定後の自動車の路上駐車料金の半額に相当する。ただし、電動スクーターについては、料金適用を免除される。このほか、自動車の非正規の場所の駐車については、8月1日付で請求額が50%引き上げられ、1-10区について75ユーロ、11-20区について50ユーロとなる。バンセンヌの森とブーローニュの森における駐車も有料化される。
二輪の路上駐車有料化は長年の懸案だったが、利用者の反対が根強くあり、実現が遅れていた。今回の決定についても、利用者を不当に罰する環境派の行き過ぎた施策であると批判する声が、利用者団体の側から上がっている。現在、市内の駐車スペースは80万台分強があり、65%が建物内、17%が路上、18%が公共の駐車場となっているが、パリ市は、自動車利用の減少により生じた余裕分を二輪に利用させて、路上の駐車スペースをさらに減らし、自転車専用レーンやテラス席といった他の利用に振り向けることを望んでいる。