エナジードリンクとアルコールを混合した飲料がフランス国内でも出回るようになった。消費者保護の当局機関DGCCRFが調査を進めている。
この飲料は「Vody」という商品名で、250mlの缶入りで売られている。もとはアフリカ諸国と、仏海外県を含むアンティル諸島で売られていたが、これがフランス本土にも進出してきた。タウリンとカフェインを含んだエナジードリンクをベースにアルコールを混合したもので、ウォッカ入りでアルコール度数が22度、よりソフトな「トロピカル」でも18度と、例えばワインの12度に比べてはるかに高い。これが、海外県由来の食品専門店やインターネットで販売されるようになった。販売価格は店によるが、パリ市内東部の某店舗では4.30ユーロで販売している。エナジードリンクをアルコールで割る手間が省けるという需要もあり、エナジードリンクと同数程度の販売があるという。TikTok上での「Vodyチャレンジ」に煽られて大量摂取し、緊急入院したケースも本場のグアドループ海外県では報告されている。
この製品は、ドイツのCody’s Drinks International社がドイツ国内で製造しているという。当局機関のDGCCRFは、ドイツ側とも協力し、フランス市場への供給の販売ルートを特定し、製品表示やアルコール飲料販売の規制遵守を徹底すると説明している。