ゼネラル・ミルズ、北米の乳製品製造事業を仏2社に売却

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米食品大手ゼネラル・ミルズはこのほど、北米の乳製品製造事業を、ラクタリスとソディアールの仏2社に売却することを決めた。売却額は合計で21億ドル。ラクタリスが米国事業を、ソディアールがカナダ事業をそれぞれ買収する。買収は2025年中に完了する見通し。
ラクタリスは年商12億ドル相当の事業を獲得する。ラクタリスは既に、米国で11工場を展開し、4000人を雇用しているが、これに買収する2工場(1000人)が加わる。買収後でラクタリスは、ヨーグルト等の乳製品分野で、仏ダノンとチョバニに次ぐ米3位となる。
ソディアールが買収するカナダ事業は年商3億3000万ユーロ規模で、ケベック州にある1工場(従業員数300人)を買収する。
ゼネラル・ミルズが売却する事業は、ソディアールが1965年に立ち上げたヨーグルトブランド「ヨープレイ」を中核としている。ゼネラル・ミルズは1977年に米国におけるライセンス展開に着手し、2011年には、ヨープレイの権益を買収、ソディアールとの合弁(ゼネラル・ミルズが51%を保有)に切り替えていた。しかし、ゼネラル・ミルズが事業再編を進める中で、2021年にはソディアールがブランド権益を買い戻していた。今回、ゼネラル・ミルズは製造部門を分割して売却することで、乳製品事業からの撤退を完了する。