アタル首相、健康保険証と身分証の統合を優先課題に

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

アタル首相は3月20日、カルトビタル(健康保険証)と身分証を統合する計画を優先課題に指定した。この計画は首相が前内閣で予算相を務めていた2023年春に提案していたものだが、当時は、内務省や健保公庫(CNAM)が難色を示していた。首相は、前内閣ではあまり歓迎されず、優先的とはみなされなかったが、自らの内閣では優先課題とし、全ての省庁の協力を得て進めると言明した。
統合計画の狙いは、他人の健康保険証を用いて医療費の払い戻しを受けるなどの不正行為を防止することにある。CNAMはそうした不正行為の被害はさほど大きなものではなく、医療関係者による水増し請求などのほうが深刻だとしている。また、スマートフォンなどを用いた健康保険証の非物質化が検討されている中で、身分証との統合が障害となるリスクも指摘している。これに対して、首相の側では、内務省が開始した身分証の非物質化計画に、健康保険証を組み入れる構想を提示している。