西レンフェが仏国内区間の高速鉄道サービスに進出

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スペイン国鉄レンフェ(Renfe)が初めて単独で仏国内の高速鉄道運行サービスに進出する。レンフェのラウル・ビアンコ総裁が6月19日にバルセロナで発表した。レンフェが運行するのはリヨンとバルセロナ、マルセイユとマドリードを結ぶ2つの路線での高速鉄道サービス(AVE)で、運行開始はそれぞれ7月13日と28日。6月21日からチケットを販売する。今夏は金曜から月曜にかけての週末のみ片道2本/日で計8本、2路線では計16本の運行となるが、秋以降、平日を含めて計28本/週まで増発する。目玉はモンペリエ・バルセロナ間が19ユーロ、マルセイユ・マドリード間が29ユーロという低料金。これらは開業時の特別低価格料金で今後値上げされることになるとはいえ、基本的には低価格路線を維持する方針。
今回開業する2路線は、2013年から2022年まで仏SNCFとレンフェが合弁エリプソス(Elipsos)の枠組みで列車を運行していた2路線と同じ。SNCFは、自社の低料金TGVサービス子会社ウイゴ(Ouigo)がスペインでの運行許可を取得したことでこの合弁に終止符を打ち、2023年からはパリ・バルセロナ間について単独でTGV運行を開始した。レンフェ側も今回、単独での仏国内区間単独運行進出を果たす。
フランスのドル箱路線であるパリ・リヨン間のTGV路線については、すでに伊トレニタリア(Trenialita)が進出済みだが、トレニタリア参入後(往復5本/日)も仏SNCF(往復23本/日以上)のペースは落ちておらず、まだまだ満たされていない需要があるとして、レンフェも将来的にはパリ・リヨン区間高速鉄道サービスへの進出を狙う。