7-9月期の失業者数、前の期並みにとどまる

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

労働省が26日に発表した統計によると、7-9月期の失業者数は平均で316万人となり、前の期並みの水準が続いた。前年同期比では11%減(39万人減)と顕著な減少を記録しており、平均ではなく、9月末の失業者数でみると312万人(前月比で6万2700人減)と、2012年2月以来で最低の水準に下がった。
当該月に78時間以下の就労実績がある求職者数は、7-9月期に4万人の増加を記録した(5.5%増)。78時間を超える就労実績がある求職者数は逆に4万人近くの減少を記録した(2.6%減)。これらを加えた失業者総数は540万人となり、1000人の微減となった。
失業者の減少は順調に進んでいたが、景気の先行き懸念が強まり、7-9月期に入って雇用市場の改善は頭打ちになった感がある。INSEEも10-12月期には雇用創出の勢いが鈍ると予測。景況機関のOFCEは、2023年1-3月期に雇用総数が5万2000人減少し、通年では17万5000人の減少を記録すると予想している。