INPI、「ラギオールナイフ」を地理的表示として認定

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

フランス産業財産庁(INPI)はこの度、「ラギオールナイフ」(ライヨールナイフとも呼ばれる)を地理的表示(仏語でIG)として認定した。IGラベルは製造地とその品質を保証するもので、「リフォルの椅子」「ブルターニュの花崗岩」「リモージュ磁器」など既に13の産物が認定を受けている。
「ラギオールナイフ」(折りたたみナイフ、ソムリエナイフ、テーブルナイフなど)のIGを使用できるのは、6県の94自治体で製造されたナイフに限定される。ラギオールナイフの由来となったラギオール村があるアベロン県、19世紀に「ラギオールナイフ」の製造を引き継いだティエールがあるピュイドドーム県の他に、ロゼール県、カンタル県、ロワール県、アリエ県が含まれる。ラギオール村でのナイフ製造は第一次大戦後に一度途絶えたが、1980年代に復活。90年代初めには、ラギオール村とティエールのナイフ製造者との間で「ラギオールナイフ」の名称使用を巡る係争が起きていた。INPIの決定により、ティエールで製造されたナイフも「ラギオールナイフ」と名乗ることが可能となった。