PSGのプライベートジェット騒動、ガルティエ監督が謝罪

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大手プロサッカーチームPSG(パリ・サンジェルマン)の選手がパリ・ナント間の移動にプライベートジェットを使用していた件で、PSGのガルティエ監督は6日夜の試合後のインタビューで、自らが5日の記者会見時に行った発言を取り消して謝罪した。この件は各方面からの批判の対象になっていた。
プライベートジェット使用の件は、一部の選手が自ら公表した動画により明らかになった。仏国鉄SNCFの責任者がこの動画を引用して、鉄道での移動をPSGに申し入れるコメントをインターネット上に公表したのをきっかけに、この件は政治問題化した。ガルティエ監督は5日、スター選手のエムバペを伴った記者会見の機会に、この件について質問を受けたが、「ランドセーリング(帆により推進力を得る車両で、砂浜などでレースが行われる)での移動を検討する」と冗談で答え、それを聞いたエムバペが笑い崩れる場面が報道されたことで、火に油を注いだ格好で論争が大きくなった。
PSGの広報が巻き返しを図ったようで、ガルティエ監督は6日夜のインタビューで、聞かれる前からこの件を持ち出し、「悪趣味な冗談だった」と謝罪。PSGは現実から遊離した集団ではなく、気候変動に懸念を抱き、できる限りの努力をしていると弁明した。PSGの広報は、環境配慮の移動方法を優先しているが、スター選手多数の移動で鉄道を用いるのは多少の困難を伴う、ともコメントしている。