決済端末すり替えの新手の詐欺、飲食店に被害

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

ルパリジャン紙は28日付で、決済端末を悪用した新手の詐欺について報じた。南仏の飲食店で被害が報告されている。
この詐欺では、詐欺団がまず自前の決済端末を用意する。これを隠し持って飲食店に入り、支払いの際に、店員の目を盗んで店舗の端末とすり替える。その後、その端末で決済された金額は、すべて詐欺団の口座に落ちてくるという寸法になる。
最初の被害は、南仏カンヌ市で5月末に発生した。ちょうどカンヌ国際映画祭の開催期間中という繁盛期に狙われた。業界団体UMIHの地方支部によると、この時の被害額は数万ユーロに上った。被害を受けた企業は20日ほど経過してようやく詐欺に気づいた。端末が発行したレシートには他県の住所の企業名が記されていた。同様の詐欺は、7月初旬にピレネー・オリアンタル県でも2件発生した。
警察では、決済端末の区別をつけられるよう、端末に店舗名のステッカーを貼付するなどの工夫をするようアドバイスしている。