法定最低賃金(SMIC)が8月1日付で2.01%引き上げられることが決まった。インフレ亢進に伴う自動改定がなされる。
SMICは1月1日に年次改定されるが、その後に、消費者物価指数(たばこ除く)が2%以上上昇するたびに、上昇分に相当する自動改定が行われる規定になっている。足元のインフレ亢進に伴い、SMICは5月1日付でも改定されており、年次改定分も含めると、これで今年に入り3回の引き上げがなされることになる。
SMICは8月1日付で、時給11.06ユーロ(現金給与総額ベース)に引き上げられる。手取りでは8.76ユーロとなる。月額(週35時間)では1679ユーロとなり、手取りでは1329.06ユーロに上る。2022年の改定分を合計すると、引き上げ幅は5.2%に達し、月額・手取りでは60ユーロ程度の増額に相当する。
同じくインフレ亢進に伴い、リブレA(利息非課税の貯蓄口座)の利回りも8月1日付で引き上げられる見通し。リブレAの利回りはインフレ率と市中金利に基づいて毎年2回、2月1日と8月1日に改定される規定になっており、所定の計算式を適用すると、8月1日付で1%から2%へ引き上げられることになる。最終決定は近く政府が下す予定。