「衛生パス」による制限措置、11月15日までは継続

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アタル報道官は7日に開かれた閣議後の記者会見で、「衛生パス」による制限措置の解除は11月15日以降になると言明した。早期の解除の可能性を否定した。
新型コロナウイルスの感染は減少傾向が続いており、全国では人口10万人当たりで1日の新規感染者数が50人の大台を割り込んだ。クルーズ県やボージュ県では15人未満にまで下がっている。ただし、報道官は、ペイドラロワール地域圏の諸県やオード県など、一部の県では改善が止まっており、警戒が必要なことに変わりはないと指摘。制限措置の継続を正当化した。また、海外県の仏領ギアナで接種率が特に低く、感染状況が厳しいことを挙げて、改めてワクチン接種に積極的に応じるよう促した。
報道官はまた、65才以上の人と基礎疾患のある人を対象にした3回目接種のキャンペーンについて、進捗状況が不十分だと指摘。さらに、HAS(保健高等当局)の勧告に従って、医療関係者と免疫不全者に接する機会が多い近親者等を、3回目接種の対象に加えることを明らかにした。
このほか、11日(月)からは、新たに21県で小学校におけるマスク着用義務が解除される。この解除は、人口10万人当たりの1日平均新規感染者数が50人未満の県で実施され、既に47県で解除されていたが、これにさらに21県が加わる。パリ首都圏と、地中海沿岸の南仏諸県のほとんど、さらにリヨン市を含むローヌアルプ地方などでは継続される。他方、15日からは、ワクチン未接種者の新型コロナウイルス検査が有料化される(処方箋を伴わない場合)。抗原検査はところにより22-25ユーロ(日曜日は30ユーロ)、PCR検査は44ユーロとなる。