今年の夏は2014年以来の冷夏に

メテオ・フランス(気象協会)が発表した集計によると、今年の夏は、降水と温度ともに、2014年以来の冷夏となった。全国平均では、平年と比べて降水量が23%増を記録。フランスの北半分に限ると実に40%の降水量増加を記録した。降水があった日数も、北半分では、6月に54%増、7月に49%を記録した。日照時間は全体で10%減を記録したが、7月には中部から東部にかけてと南西地方で、8月には北東地方で、特に日照時間の減少が目立った。気温をみると、6月には平年より2度高い水準で推移したが、7月には0.1度、8月には0.4度低い水準にとどまった。最高気温は25度程度で、前数年間の28度と比べて低かった。メテオ・フランスでは、2015年以降は気温が高い夏が続いたため、格別に冷夏だったという印象があるが、1980年代には冷夏はより頻繁に発生していたと説明。6-8月の全体の平均気温でみると、この夏は1900年以来で15番目に暑かったとも指摘した。
なお、この夏は、新型コロナウイルス危機の影響もあり、フランス国内を休暇先に選ぶ人が多かった。夏季に休暇旅行に出た人は国民全体の60%近くに上り、滞在期間も前年に比べて増加したが、国内旅行が占める割合は89%となり、外国渡航が厳しく制限されていた前年と比べて変わらない高い水準を維持した。地域別では、天候の影響が選択を大きく左右しており、天候が特に優れなかったブルターニュとノルマンディは、前年と比べて後退を記録した。