ルノーとステランティスの従業員、再編と人員削減に抗議

投稿日: カテゴリー: 欧州自動車・モビリティ情報

ルノーとステランティスの従業員が6月22日、フラン工場(ルノー)とソショー工場(ステランティス)の前で抗議集会を行った。金属部門の労組CGTメタリュリュジーの呼びかけにより、両社の従業員が共同で、自動車部門での再編と人員削減に抗議した。フラン工場の前には200人から300人ほどが集まったが、集会にはステランティスのヴァランシエンヌ工場やドゥブラン工場の従業員も合流した。
ルノーの再編計画によると、フラン工場は閉鎖はされないものの、電気自動車「ゾエ」の生産が2024年に終了した後は、自動車の組立はもはや行わず、循環経済事業の拠点となって、部品のリサイクル、中古車の再生、人材訓練などを担当することになる。労組は自動車の組立終了に特に強く反発している。
フラン工場は1952年の開設以来、1800万台を生産した実績があり、最盛期の1970年代には従業員数は2万人以上に達していたが、現在は2500人にまで減っている。しかし今後の再編を経て、最終的には1000人程度にまで縮小される可能性があり、労組はこれを受け入れがたいとしている。