欧州連合(EU)のデジタルサービス法(DSA)に基づく最新の開示情報によると、X(旧ツイッター)のEUにおける月間アクティブユーザー数が1億人台を割り込んだ。2025年3月までの6ヵ月間で9480万人となり、その前の6ヵ月間(2024年4-9月)の1億500万人と比べて1100万人ほど減少した。これは10%近くの減少に相当する。オーナーのイーロン・マスク氏にまつわる悪評が逆風になった可能性がある。
国別では、フランスで270万人減の1730万人(15%減)を記録。ルクセンブルクでは、23万2500人から17万2000人に減り、実に25%近くの減少を記録した。ドイツでは、130万人減(8%減)の1550万人に後退。スペインでは7%減(100万人減少)、ポーランドでは20%減(200万人減少)など、軒並み後退を記録した。
マスク氏の悪評はEV大手テスラの販売減も招いている。フランスではこの数ヵ月間に60%の販売減を記録している。また、Xのユーザー数減少は世界的な動きでもある。2024年9月にフィナンシャルタイムズ紙が報じたところによると、毎日利用のユーザー数は、米国では20%近く、英国では30%程度の減少を記録したという。