レゼコー紙は22日付で、医師会がまとめた業界統計について報道した。
これによると、国内で就業中の医師数は1月1日時点で24万1300人に上った。1年間で1.7%増を記録。2010年比では12%近くの増加を記録した。政府は国内の医師不足を踏まえて、医学部における進級人数制限を緩和。2020年には緩和の幅をさらに広げた。2020年以降に入学した者はまだ就学中だが、改革の効果は徐々に現れ始めている。
就業中の医師のうち、女性はほぼ半数の49.9%を占めた。2010年の40%を大きく上回り、男女同数が実現した。年齢別では、医学部進級制限緩和の効果により、40歳未満の医師が全体の30%を占めるに至った(2010年には16%)。その一方で、医師不足に伴い、60歳以上の医師が何らかの形で就業を続けるケースも増え、この年齢層が全体に占める割合も30%に上った。医師の平均年齢は50歳となり、わずかに低下した。
医師の46%が病院勤務医となっており、開業医専門の42%を上回っている。種類別では、専門医が増える傾向にあり、全体に内科医が占める割合は、2010年の48%が42%にまで低下した。医師会側では、足元の医師不足にもかかわらず、このままだと、2040年には医師数が30%増加し、医師余りの状態になる恐れがあると指摘している。