パリ株式市場CAC40指数、初めて8000ポイント台に

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パリ株式市場CAC40指数は2日、初めて8000ポイントを上回った。同日の取引中に史上最高値の8029.37ポイントを記録。終値は前日比0.77%高の8016.22ポイントとなり、終値も初めて8000ポイント台に乗った。
CAC40指数は2021年11月に7000ポイント台に乗った。それから2年余りで8000ポイント台まで上昇した。株価上昇は世界的な傾向だが、パリ市場は欧州諸国と比べても特に上昇率が大きい。足元の企業の業績発表が軒並み良好であることが材料になっている。仏大手企業は、コロナ危機からウクライナ情勢に至る混乱の中で、コスト節減の取り組みを成功させており、それが株価を押し上げる材料となっている。CAC40指数の構成銘柄のうちトップ3社は高級ブランド関係が占めており、時価総額はLVMHが4175億ユーロ、エルメスが2398億ユーロ、ロレアルが2343億ユーロに上る。
これとは別に、欧州中銀(ECB)は同日に定例理事会を開き、金利の据え置きを決めた。決定は予想通りで、株価の推移に悪影響は及ぼさなかった。欧州中銀は、ユーロ圏のインフレ率予測を、2024年に2.3%、2025年に2%、2026年に1.9%とし、これまでの予測を下方修正した。ユーロ圏の経済成長率予測も、2024年に0.6%、2025年に1.5%、2026年に1.6%とし、やはり下方修正した(2024年予測は12月時点で0.8%)。市場は欧州中銀が利下げに転じるタイミングを窺っている。