エールフランス、パリ・オルリー空港から撤退へ

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エールフランスはパリ・オルリー空港を拠点とする事業を打ち切る。会社側が18日に従業員代表に通知した。
エールフランスはパリ・シャルルドゴール空港をハブとして利用。オルリー空港は、仏海外県アンティル諸島向けの便と、コルシカ島を結ぶ便(国土連絡の公共サービス受託事業)、さらに、マルセイユ、ニース、トゥールーズを結ぶシャトル便を運航する拠点としており、12機を配置している。報道によれば、コルシカ島便を除くこれらの事業がすべてシャルルドゴール空港に移され、オルリー発着の運航便はエールフランス名義としては打ち切る。オルリー空港における発着枠は、LCC子会社のトランサビアに順次移管する。トランサビアの体制を整えるには時間が必要であるため、2年間をかけて段階的に移管し、エールフランス名義の事業を打ち切る。割り当てられた発着枠を競合他社にとられないようにするため、トランサビアへの移管を選んだ。
たとえばマルセイユ便は、乗り継ぎにより中長距離路線の旅客を集める目的で、シャルルドゴール空港発着にて既に1日5往復が運航されている。オルリー空港からは1日7往復が運航されているが、移行後もすべてが維持されるとは限らない。エールフランスにとっては経費節減が今回の決定の主な目的であり、労組の側では事業の縮小による雇用への影響を懸念している。オルリー空港(従業員数500人)だけでなく、マルセイユ(同300人)、トゥールーズ(同300人)、ニース(同400人)にも事業縮小の影響が広がる恐れがある。