ダルマナン内相、カトリック原理主義団体Civitasの解散を予告

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ダルマナン内相は8月8日、カトリック原理主義団体Civitasの解散に向けた手続きを開始したと発表した。同団体の集会時になされたユダヤ人排斥主義的な主張の展開を問題視し、検察当局に解散に向けた調査を行うよう求めた。
Civitasは1999年の設立。カトリック原理主義の聖ピオ十世会に近く、同性婚反対の抗議行動などを積極的に展開してきた。2016年以来政党としても活動している。政治的には「王党派」で、政教分離の廃止とカトリック国教の回復を掲げている。
内相が問題とした集会では、陰謀論者として活躍するピエール・イラール氏が論壇に立ち、「1791年(大革命期)にユダヤ人の帰化を認めたことが移民流入の発端になった」などと述べ、ユダヤ人の国籍をはく奪すべきだとする論を展開した。イラール氏は、ユダヤ人による陰謀説で知られ、「キリスト教会までも陰で支配しようとするユダヤ人から教会と国を防衛する」ことを呼びかけている。
Civitasは最近では、旧教会施設を含めて、教会にゆかりの場所で開催される文化イベントへの反対運動などを展開。社会の右傾化も手伝って、圧力的な示威行動がクローズアップされる機会も増えていた。左翼政党「不服従のフランス(LFI)」を率いるメランション氏は内相の決定を歓迎するコメントを発表した。