ソプラ・ステリア、オランダ同業を買収

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

仏ソプラ・ステリア(情報処理)は21日、オランダ同業オルディナ(Ordina)を友好的TOBにより買収すると発表した。買収額は5億1800万ユーロ。TOB価格は1株5.75ユーロで、これは直近株価に比べて36%、3ヵ月間の平均比では43%高い。ソプラ・ステリアは、この買収によりベネルクス三国における情報処理コンサル事業を強化できると説明。買収費用は、現預金と既存のクレジットラインで賄えるとした。
ソプラ・ステリアは積極的な企業買収で規模の拡大を図っている。去る2月末には、仏CSグループの過半数株式の取得を完了。防衛、航空宇宙、エネルギー部門向けのクリティカルシステムを構築するCSグループの連結により、サイバーセキュリティ分野でフランス第3位に躍進すると発表していた。3月初めには、ベルギーのTobania(デジタル・セキュリティ)の買収を発表。欧州における戦略市場であるベルギーにおける事業規模の2倍増を達成したと説明していた。
ソプラ・ステリアは2022年に8.9%の増収(売上高51億ユーロ超)を達成、営業利益率は前年比で0.8ポイント上昇の8.9%を記録していた。