ルノーのデメオCEOはブルームバーグとのインタビューで、EV事業分離計画について、アライアンスのパートナーである日産自動車・三菱自動車の協力が得られない場合でも、単独で進める覚悟であることを明らかにした。
デメオCEOは「彼ら(日産・三菱自)は、我々(ルノー)がそれ(EV事業の分割)をやらなければならず、やるつもりであることを知っており、また、我々はこれまで、どのプロジェクトに関しても彼らに参加を提案してきた」と述べ、「合流するかどうかは最終的には彼らの決定だが、列車はすでに駅を出てしまっている」と計画の後戻りはないことを明らかにした。
ルノーはこの計画をめぐってフランスの労組とすでに交渉しており、また日産・三菱自の経営陣とも協議を開始した。デメオCEOは日産・三菱自との「透明な」協議を終えた上で、秋に計画の詳細を公表すると予告した。CEOによると、数百人のスタッフが計画に取組んでおり、その目的は、単にEV事業を分離するにとどまらない。また、日産・三菱自以外のパートナーも参加する可能性があり、パートナーは自動車部門やハイテク部門の企業になる見込みだという。
なお、日産・三菱自との関係について、CEOは、共同のビジネスプロジェクトを予定していることなどに触れて、「非常に良好」だと語った。