オーシャン(食品)、デカトロン(スポーツ用品)、ルロワメルラン(DIY)の3社は、ボルタリア(再生可能エネルギー)と提携して、店舗駐車場での充電サービス「ルプラン」(Le Plein、満タンの意)を開始する。2028年までに、3社合計で350店舗の駐車場に5000基の充電スタンドを設置する。設置と運営は、ボルタリア傘下のYuscoが行う。
3社はいずれも、フランスの資産家ミュリエ一族の傘下。充電サービスへの投資によって、EVを保有する顧客の期待に応えると同時に、3社のカーボンフットプリントを低減する。
「ルプラン」の1kWh当たり料金は、3社のいずれかのポイントカードを持っていれば、通常の充電速度で0.26ユーロ、高速充電で0.39ユーロ、超高速充電で0.49ユーロ。ポイントカードがなければ、料金は10%増しとなる。充電スタンドを設置済みの店舗では顧客の平均滞在時間が45分から1時間9分に伸びており、消費拡大の効果が期待できる。
店舗側にとっては、EVの来店者が増えれば、顧客のカーボンフットプリントを削減できる。デカトロンでは、顧客の移動がCO2排出の15%を占めており、製品の製造に次ぐ要因だという。