パリ市内の治安状況、20区が最良

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日刊紙ルパリジャンがパリ市内の治安状況ランキング2023年版を公表した。20区の評点が最高という少々意外な結果になった。
このランキングは内務省の犯罪統計に依拠して算出。暴行(全体の評点に占めるウェイトを35%に設定)、盗難(同25%)、侵入窃盗(同20%)とその他のトラブル(麻薬密売に伴う被害、破壊行為等)の4項目について、住民当たりの発生件数で比較した。それによると、20区は評点12.70(20点満点)で最も安全な区となった。これに、14区(12.01)、15区(11.66)、17区(11.02)、13区(10.79)、11区(9.43)が続いた。16区はその下(9.43)に位置し、最下位は2区の1.75点だった。1区は住民数が少ないため、ランキングから除外されている。住民数が少ないほど、住民数当たりの犯罪発生件数は多くなりやすいことが考えられるため、20区が「安全」であるのもその辺りに一因があるのかもしれない。20区のプリエ区長は、女性に対する暴力の予防に力を入れており、その成果が出たと強調している。
なお、人口5万人以上の都市のランキングでは、パリのランキングは103位とかなり低い。