2月のインフレ率、2.9%まで減速

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

29日発表のINSEE統計によると、仏消費者物価指数は2月に、前年同月比で2.9%上昇した。前月の3.1%から低下した。食品、工業製品、サービスで価格上昇の勢いが鈍化したが、エネルギーは逆に上昇の勢いが加速した。消費者物価指数は前月比では0.8%の顕著な上昇を記録。エネルギーが、電力料金の引き上げの影響で大きく上昇したほか、家賃や交通費を中心にサービス料金の上昇が目立った。欧州連合(EU)基準によるインフレ率(前年同月比)は3.1%となり、前月の3.4%からやはり減速した。
INSEEは同日に、10-12月期のGDP統計の詳細も発表した。同期の経済成長率(前の期比)は0.1%となり、速報値の0.0%がわずかに上方修正された。個人消費支出は前の期並みとなり、0.5%増を記録していた前の期から減速が目立った。固定資本形成は全体で前の期比0.9%減と、0.2%増を記録していた前の期から後退に転じた。企業設備投資が0.9%減と減少に転じ(前の期は0.3%増)、家計投資(主に住宅)は1.4%減と後退幅が大きくなった(前の期は1.1%減)。外需はGDP成長率を0.9ポイント押し上げて貢献したが、内需(在庫変動除く)は0.1ポイントのマイナス貢献となった。在庫変動も0.7ポイントのマイナス貢献となった。