仏経済は緩やかな成長=INSEE予測

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INSEEは8日に発表した報告の中で、仏経済が緩やかな成長を続けるとの予想を示した。1-3月期と4-6月期の経済成長率(前の期比)を共に0.2%と予想した。
仏経済は、2023年7-9月期以来、ゼロ成長にとどまっており、2023年の通年経済成長率は0.9%と、前年の2.5%から目立って減速していた。INSEEは今年に入り、緩やかな経済成長が始まり、それが4-6月期まで持続すると予想した。INSEEは7-9月期以降の予測はしていないが、7-9月期以降がゼロ成長だったと仮定した場合で、2024年の通年成長率は0.5%となり、前年と比べて成長の加速は期待できない。
INSEEは、インフレ率が6月時点で2.6%まで減速すると予想。1月の3.1%と比べて物価上昇の勢いが鈍ることになる。エネルギーの後を受けて物価を押し上げている食料品で値上がりが一段落する見通しで、1月の5.7%の上昇(前年同月比)に対して、6月の上昇率は1.5%まで減速する。反面、サービス料金の値上がりは6月に3%となる見通しで、人件費上昇の影響が色濃く出ることになる。全体的な物価の沈静化を受けて、個人消費が活性化し、これが経済成長のけん引役を果たすことが期待できる。
いずれにしても、この調子だと、仏政府が2024年予算法の前提とした1.4%という同年経済成長率は達成が難しい。政府が早い時期に補正予算法案を組む方針で、100億ユーロ程度の追加措置を準備しているとする報道もある。