ウデアカステラ教育相、子どもを私立学校で物議に

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発足早々のアタル内閣が大臣の失言問題で批判を受けている。ウデアカステラ教育相の発言が物議を醸した。
ウデアカステラ教育相は、ボルヌ前内閣ではスポーツ相を務めていたが、アタル内閣では、教育・青少年・スポーツ・五輪相に昇格した。教育相は、アタル首相がこれまで務めていた職務であり、首相が教育問題を優先課題に据えていることもあって、ウデアカステラ氏の抜擢は特に注目されていた。
ウデアカステラ氏については、実子がパリ市内のカトリック系私立名門校スタニスラスに通っていることがニュース専門サイト「メディアパルト」により報じられていた。ウデアカステラ氏はこれについて、公立学校では病欠等の教員の補充が不十分であり、不満に思って私立学校を選んだと説明したが、この発言に対して、教職員組合などが、行政の貧困の責任を教員に押し付けるものだとして強く反発。教育相は13日までに、一部の教員を傷つける発言だったと認めて謝罪し、担当大臣としてこの問題にも取り組み、既に上がりつつある成果をさらに大きくすると決意を示した。元スポーツ選手のウデアカステラ氏については、教育相の器ではないと力量を疑問視する声も聞かれる。近く任命される予定の担当相・閣外相に、教育関連でどのような人材が起用されるかが注目される。