缶入りワインが普及、若い世代に浸透か

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

缶入りワインが普及しつつある。若い世代のワイン離れに歯止めをかける手段になることが期待されている。
業界団体の調べによると、缶入りワインの販売量は2022年に前年比で3.2%増加した。ボルドーのCacolac社は、需要増に対応するため、ジロンド県レオニャン市に1000万ユーロを投資して新工場を建設することを決めた。同社は既存の工場で年間500万-600万本を製造しているが、新工場は年産2000万-4000万本の規模となる。需要に応じきれない状況の解消を目指す。
2022年6月に設立の同業Canetta社は、185ml入りの缶ワインを5ユーロ程度の価格で販売。熟成が可能なガラス瓶入りのワインに対して、缶入りは新鮮さと品質がそのまま保たれるという利点があり、それぞれの利点を補い合う形での成長が見込めると説明している。「アペロ」と呼ばれるおつまみとアルコール飲料を供するパーティーでの消費や、ファーストフードとあわせる飲み物にするなど、若い世代の消費形態にあった製品として拡販が期待できる。