アバス、Miraklとリテールメディアで協業

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

仏広告大手アバス(ビベンディ傘下)はこのほど、仏Miraklとリテールメディア分野での協業で提携した。全世界を対象に両社が協力する。
Miraklは、B2B及びB2Cのマーケットプレイスを構築するプラットフォーム技術を顧客企業向けに提供している。ルロワ・メルラン(DIY)、オーシャン(食品小売)、デカトロン(スポーツ用品販売)、ギャラリーラファイエット(百貨店)を含む400件のマーケットプレイスの運営に協力しており、トップ200社の月間ビジター数は13億に上る。従業員数は800人、2021年の前回資金調達時の評価額は35億ドルだった。
Miraklは、顧客のマーケットプレイスの広告スペースに、2022年に買収のTarget2Sell社が開発の人工知能(AI)技術に基づく広告効果統計をリアルタイムで提供するサービスを組み入れた。アバスは、自社の顧客へのオファーにリテールメディア広告を組み入れる形で、Miraklの顧客の広告スペースに投資を呼び込む役割を果たす。協業の金銭面等の条件については公表されていない。
世界のリテールメディア市場は年間20-30%の成長を記録しており、2027年には1600億ドル規模になると期待されている。