コンテンツ輸出振興団体のユニフランスが4日に発表した集計によると、フランス製テレビ番組の輸出額は2022年に2億1500万ユーロとなり、前年比で15.4%増加した。2017年の過去最高記録を4.7%上回り、新記録を樹立した。
内訳をみると、フィクション・ドラマが8100万ユーロとなり、前年比で40.9%の大幅増を記録した。刑事物連ドラの「HPI」、歴史物連ドラの「マリーアントワネット」、社会派学園物の「Chair Tendre」などのヒット作が牽引力となった。ドキュメンタリーも32.1%増の4900万ユーロを記録。昨年の大幅後退から大幅増に転じた。新型コロナウイルス危機の影響で遅れていた納品がここへ来て立て込んだ影響もある。逆にアニメーションは5.3%減の5760万ユーロに後退、息切れが見られた。
ただし、販売の前渡金収入は前年比で50.3%の大幅減を記録。共同制作に係る外国からの資金流入も38.4%減を記録した。これらは、今後にコンテンツの供給が後退する前触れとなっている。前渡金・共同制作分を含めた輸出総額は2022年に3億2000万ユーロとなり、前年比で15%減少した。