フランスで電動トラックの走行中充電の試験が実施に

投稿日: カテゴリー: エネルギー・環境レポート

仏国内で、電動トラックの走行中の充電の試験が行われる。アスファルトの中に埋め込まれたコイルを利用して電磁誘導を通じて充電するシステムと、アスファルトに埋め込まれたレール式の充電器を利用したシステムの2種類を試験する。まず、今年9月に公的研究機関Ceremaが保有する施設内で試験を行った上で、パリ南郊の高速道路A10の4キロにわたる区間で3年間にわたり試験を実施する。予算は2600万ユーロ。これらのシステムを利用できるのは、特製の電動トラックのみとなっている。
電磁誘導を利用するシステムはイスラエルのElectreonが供給する。同社はすでにイスラエルのほか、スウェーデン、米国、イタリアにおいてプロジェクトを進めている。一方、レール式のシステムはスウェーデンのElonroadが率いるコンソーシアムが供給する。同社はスウェーデン南部で同システムを2019年以来試験している。
こうしたシステムを通じ、バッテリーのサイズを大幅に縮小することが期待できる。充電器の出力が弱い点や高コストなどが克服すべき課題となっている。