仏:オーディオコンテンツ聴取の半分以上がデジタルに

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調査会社メディアメトリが5月31日に発表した報告書(対象年齢:15歳から80歳)によると、仏では、デジタル媒体(主にスマホ)上でのオーディオコンテンツ(インターネット・ラジオ、ポッドキャスト、デジタル・オーディオブック、音楽ストリーミング配信)聴取が、オーディオコンテンツ聴取全体の半分以上に達した。調査の対象年齢(15歳以上)が多少違うものの、デジタル・オーディオコンテンツ聴取は2022年に既に全体の48%に達していた。
オーディオコンテンツのデジタル化はオーディオコンテンツ聴取量全体の増大を招いているが、これは主に音楽ストリーミング配信(ミュージックビデオを含む)の普及が背景にある。音楽ストリーミング配信のユーザー数は毎月3500万人に達し、15歳から80歳の層の69%がそのユーザーとなっている。音楽ストリーミング配信は、1日当たりオーディオコンテンツ聴取量平均の31%に達しており、35歳以下の層では59%に達している。
ポッドキャストも大きな成功を収めており、月平均ユーザー数(15歳から80歳)は2000万人に達した(2022年には1760万人)。ただし、オーディオコンテンツ聴取では依然ラジオが一位を占めており、全体の52%(スマホ上での聴取も含む)に達する。ただし、ラジオのユーザー数は、2022年1-3月の平均4020万人(聴取時間平均2時間38分)から、2023年1-3月には3970万人(同2時間36分)へと減少しており、ラジオ業界はデジタル移行加速を迫られている。