軽食自動販売機のBolk、企業向けに売り込み

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

ベンチャー企業Bolkは軽食を自動的に製造する専用販売機を開発した。企業向けに売り込んでいる。
Bolkは29才のニコラ・ジャンヌ氏が立ち上げた。2平方メートルを占有する販売機内に、24種の食材が円筒形のカプセル中に収められており、外から見えるようになっている。操作パネルから選ぶと、サラダ、軽食、デザートを機械がその場で準備し、リサイクル可能な容器に入れて取り出し口に用意する。加熱する機能はなく、温かい食べ物は電子レンジで別途温めることになる。容器のサイズは大小の2種類を選べる。300を超える組み合わせが可能だという。
機械の開発には3年間の研究開発を要した。現在は2代目のプロトタイプが試験運用段階にある。顧客は80%が法人といい、Qonto(フィンテック)やOpenClassrooms(オンライン教育サービス)、Veepee(ECサイト)などのベンチャー企業で導入が多い。冷蔵庫よりも衛生的で、盗難のリスクが低いのが売り物の一つで、毎週新メニューを投入するなど、サービス重視にも力を入れている。食材は最大で3日間保存され、火曜日と木曜日の15時より50%の割引を適用して食品ロスを防いでいる。Veepeeのサントゥアン事務所(パリ北郊)では、「近所に食べるところがないので便利」(従業員のクララさん)と評判だが、サラダ(大)で8.80ユーロは少し高いかなという評もある。なお、Veepeeは2ユーロを会社負担としている。