北仏オードフランス地域圏でワイン作り、2022年に初収穫

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

北仏オードフランス地域圏で白ワインを生産する取り組みが進められている。去る9月に最初のぶどう収穫が行われた。
今日のフランスでは、ワインの生産はおおむねロワール川流域地方を北限とするが、過去には以北でもワインが生産されていた。現在でも、アルザス地方や、シャンパーニュ地方(シャンパン)ではぶどう栽培とワインの生産が行われている。温暖化を背景に、北フランスでもワインを生産する動きが広がっており、最北のオードフランス地域圏でも、農業共同組合Advitamが、ネゴシアンの子会社Ternoveoを設立し、ぶどう栽培農家の育成に着手した。シャルドネの白ワインを製造する計画で、去る9月には、数年がかりで育てたぶどう畑の最初の収穫が行われた。11農家の17ヘクタールで収穫が行われ、収穫量は1ヘクタール当たり8000kg。初年には4万本のワインが生産され、量販店「Gamme Vert」を通じて販売される。5年後には130農家・200ヘクタール体制とし、10年後には年産150万本を目指す。地産地消ブームで地元地域圏の需要の掘り起こしに期待する。