セブ、仏国内工場を整備済み製品の拠点に

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小型家電の仏大手セブは、国内コートドール県にあるイスシュルティユ工場を整備済み製品の拠点に転換し、4月25日に開所式を開いた。
コートドール県はセブの創業地方でもある。イスシュルティユ工場は研究開発拠点を併設しており、電気フライヤーなどを製造していた。同社はこの生産を中国に移転し、工場勤務の有資格労働力を整備事業に振り向けることを決定。設備の整備やトレーニング等に150万ユーロを投資し、事業を転換した。
同工場では現在、140人が勤務し、うち100人は、グループの47ブランドの調理機器等を担当する技術鑑定センターに勤務している。整備済み製品では、返品や交換対象となった新古品を中心に、検査と整備を経て新品同様の製品にして、20-30%低い価格にて販売する計画。セブは、中期的には年間5万体、将来的には10万体を取り扱い、この分野で欧州最大手となることを目指している。同工場では65種の取り扱いから始めて、年末には200種まで対応可能な品目を増やす。欧州の拠点において整備事業に対応できる人員を育成するためのトレーニング機関としての役割も果たす。
セブは世界に47ヵ所の生産拠点を展開、その従業員数は3万2000人に上る。生産拠点のうち17ヵ所はフランス国内にある。同社は1-3月期には19億ユーロの売上高を達成した。