循環型シャワー「Ilya」、近く商用化へ

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トゥールーズのベンチャー企業Ilyaは循環型のシャワーを開発した。快適なシャワーの利用と節水及びエネルギー節減を両立させる目的で開発した。
同社は、INSA(応用科学研究所)のトゥールーズ校出身のエンジニアであるビュオロとエスカンドの両氏が2018年に設立した。社名と同じ名称の循環型シャワーは、衛生モードとウェルネスモードに切り替えることができる。体や髪を洗う時には、水はそのまま排水溝に流される(衛生モード)が、その後に「ウェルネスモード」に切り替えると、水はポンプで吸い上げられ、フィルターと紫外線による純化と滅菌の後、加熱して再びシャワー水として放出される。循環を可能にするために最初に5リットル余りの水が循環システム内に蓄積される。同社によれば、この製品は従来比で90%に上る節水を実現できる。
Ilyaは年内に、15機程度を設置してベータテストを開始する。業者(宿泊、スポーツ施設、住宅デベロッパーなど)向けの予約受付は開始済みで、2023年夏にも出荷の開始を目指している。