会社清算のカマイユ、商標権は同業セリオが落札

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会社清算のアパレルチェーン、カマイユ(Camaieu)の商標権の競売が7日に行われた。同業セリオ(Celio)が180万ユーロで落札した。
セリオは、ボーマノワール、キンディ、ブランシュポルト、JLBなど10数社と競売を争い、落札を決めた。衣類、宝飾、革製品、靴などカマイユ名義の商標及びロゴマークなど115点のポートフォリオと、世界の110のドメインネームを取得した。300万に上るカマイユの顧客リストは、EU一般データ保護規則(GDPR)に抵触するため競売対象から外された。
セリオは男性向けプレタポルテをチェーン展開しており、国内に374店舗、外国に300店舗を数える。2年前に民事再生手続きを経て国内150店舗を閉鎖し、再建の道を進んだ。年商は5億ユーロ、従業員数は2200人で、ネットショップでは年間1800万人のビジター数を数える。カマイユの看板は、インターネット販売を主力に女性向けプレタポルテへの進出を図る足場になる。セリオは1年以内に「カマイユ」ブランドの再興を図ると予告したが、具体的な内容については明かさなかった。