上場大手企業の経営者報酬、過去最高記録を更新

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

株主向け助言会社Proxinvestが22日に発表した集計によると、パリ株式市場CAC40指数の構成企業の経営者報酬の平均額は2021年に790万ユーロとなり、過去最高を記録した。CAC40を含むSBF120指数の構成企業全体では、平均で450万ユーロとなり、こちらも最高記録を更新した。
新型コロナウイルス危機前の2019年との比較では、CAC40で52%、SBF120で22%の増加をそれぞれ記録した。2020年には危機の影響で経営者報酬は目減りしており、同年と比較すると増加幅はさらに大きくなる。また、従業員との差は、CAC40指数では100倍にまで開いた(2019年には76倍)。
SBF120指数の120社中で報酬額トップは、自動車大手ステランティスのタバレスCEOで、6670万ユーロに上った。特別賞与が740万ユーロと、やはり120社中でトップになった。とりわけ、株式付与で3210万ユーロ相当を得たことが、報酬額を押し上げた。2位はダッソーシステムズ(3Dソフトウェア)のシャルレスCEOの4410万ユーロ、3位がテレパフォーマンス(コールセンター)の1960万ユーロだった。