仏スタートアップ企業3社(Orosound、GreenWaves、NaoX Technologies)は、パリ・テレコム研究所とソルボンヌ大学との協力の下、AIを利用したワイヤレスイヤホンを開発した。3社が開発したイヤホンのユーザーは、自らの聴覚の性質と周囲の環境に合わせて、聴取の際のパラメータをリアルタイムで変更することができる。3社は、新型イヤホン開発に向けて、先進的なアルゴリズム、低電力のマイクロプロセッサ及びマイクロ感音センサーを組み合わせた。イヤホンにはAIが埋め込まれており、クラウドサーバーのデータを参照する必要がなく、個人データの保護を確保すると共に、音声データのほぼリアルタイムでの処理を可能とする。新型イヤホンはまた、軽度の補聴援助システムも提供する。
3社は、2025年までに、他のワイヤレスイヤホン・メーカーにこの技術をターン・キーで提供する外、自らの製品も提供することを目指しており、3年後にはシェア10%という目標を掲げている。
なお、3社は、仏公的銀行BPIフランスから1030万ユーロの資金を調達したばかり。