自動車燃料の不足が鮮明に、ストの打開はなるか

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

国内で自動車燃料の不足が鮮明になっている。北フランスを中心にして、10月8-9日の週末には、10日からの出勤に必要な燃料を購入しようと、開店しているガソリンスタンドに長蛇の列ができる光景が見られた。全国では3分の1に相当するガソリンスタンドに品薄や品切れが生じているという。
燃料不足は、国内の製油所で主要労組CGTとFOが行っているストが主因。ボルヌ首相は、訪問先のアルジェ(アルジェリア)でこの問題について、戦略的備蓄を取り崩してガソリンスタンドへの供給を開始しており、今週中には状況が改善すると説明した。製油所においても交渉開始の準備が整いつつある。労組CGTは、トタルエネルジーでの抗議行動において、人員増強の要求を取り下げ、賃上げ要求に絞って交渉開始を求めた。会社側は、ストを中断することを条件に賃金交渉を前倒しで行うことを受け入れており、CGTは10日に会合を開いて対応を協議する。エクソンモービルでも会社側は9日、代表権がある4労組を集めた会合を10日中に開くことを提案した。