ラレユニオン島で「新海浜道」の一部が開通、世界最高値の道に

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ラレユニオン島(海外県)で28日、新海浜道(NRL)の一部区間が開通した。サンドニ市を発して西に向かう8kmの区間が、サンドニ発の方向に限って開通した。
この道路の工事は2014年に始まった。建設大手のブイグとバンシが共同で建設を請け負った。サンドニ市からラポセッション市までの12.5kmに及ぶ片側3車線・両側6車線の自動車道が海浜に整備される。両市を結ぶ県道1号線は崖下を通っているが、落石が増えて危険度が増していることから、それに代わる新たな道路の建設が企画された。完成した部分は、海岸に沿って海上に48本の支柱を立てて、その上に建設されている。両方向の開通は、必要な工事を終えた後の2023年初頭になる見通し。
当初の予定では全線が2021年に完成する予定で、建設費用は16億ユーロに設定されていたが、技術的な困難や計画変更があり、工期は大幅に膨らんだ。また、費用はこれまでで既に20億ユーロ近くに上っており、この道は世界で最も高価な道となっている。残り区間も技術的困難から仕様を見直しての工事となり、完成は2029年以降になる見通し。