高速道路の事故死者数、2021年に改善

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州自動車・モビリティ情報

高速道路のコンセッション運営企業が作る業界団体ASFAの集計によると、高速道路における事故死者数は2021年に131人となり、前年比では4人増加した(全国の高速道路1万2000kmのうち、ASFA加入企業が管理する9180kmが対象)ものの、新型コロナウイルス危機の影響が出る前の2019年と比べると23人減を記録した。2021年は、危機の影響が小さくなり、交通量も回復した割には、死亡者数は極めて低い水準にとどまった。走行距離1億km当たりの死亡事故数は1.2となり、こちらは20年来の最低記録を更新した。ただし、今年に入ってからは状況が悪化しており、1-6月期の死亡事故数は71件(前年同期は51件)、死亡者数は82人(同57人)へと大きく増加している。
当局機関による本土の道路全体を対象にした集計でも、交通事故死者数は顕著な減少を示している。2021年の死者数は2944人で、2019年比で300人減少した。うち、自動車に乗った人の死亡数は1414人で、2019年比で13%の減少を記録。自動二輪に乗った人の死亡数も668人となり、2019年比で11%の減少を記録した。歩行者の死亡数(414人)も14%減少した。半面、自転車を利用中の死者は(227人)は21%の増加を記録。電動キックスケーターなど新モビリティでは24人が死亡、2019年に10人を大きく上回った。