露、独自のアプリダウンロード・プラットフォームを開始

投稿日: カテゴリー: 欧州デジタル情報

露政府は5月25日、欧米諸国による対露制裁をかいくぐるため、同国独自のアプリダウンロード・プラットフォーム「RuStore」を開始した。「RuStore」は、対露制裁によりほぼ利用不可能となった米グーグルのアプリダウンロード・プラットフォーム「Play Store」に代わるものとされ、グーグルのモバイルOSのAndroidと互換性を持つ。Androidは露のスマホの80%に搭載されている。
「RuStore」は、露SNSのVKにより開発されたが、露政府、露検索エンジンのヤンデックス、露貯蓄銀行、露サイバーセキュリティのカスペルスキーの協力を得た。
「RuStore」にとっては、ユーザーに幅広い選択肢を与えるためにアプリ開発者の参加を得ることが課題となる。VKによると、現時点で「RuStore」上で入手可能なアプリ数は露政府の公共サービスによるものを含め100個ほどで、「Play Store」の350万個と比べると取るに足らないが、VKでは、「Play Store」が露ではほとんど利用不可能となったことから、「RuStore」が浸透するものと期待している。