小学校で4色ボールペンが流行

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

小学生の間で4色ボールペンが流行している。盗難など事件続きで4色ボールペンを禁止する学校も出ている。
フランス市場では4色ボールペンはビックが強い。1970年代に発売された定番商品だが、2010年以降は各種の限定バージョンが発売されるようになり、コレクションとしての価値も出てきた。小学生の間で、本数やレア度を競い合うアイテムとして流行しており、授業中にカチカチいわせて遊ぶなどの楽しみ方もある。
ビックは国内工場で4色ボールペンを日産24万本のペースで製造している。数字を示していないが、販売が増加していると証言している。フランスでは、文房具の販売は需要期である新学年開始時にほぼ集中しているが、モノプリ(スーパーマーケット)では、4色ボールペンを、新学年開始時にとどまらず、年間を通じて頻繁に入荷していると説明している。
流行の裏面として、学校での事案の発生も増えている。パリ首都圏のある小学校では盗難が相次ぎ、父兄も交えての騒ぎに発展した。教員は、「ボールペンには必ず名前を書くこと」という決まりを作ってひとまず問題を解決した。4色ボールペンを禁止する学校もある。